久々に末っ子になって
2006年 08月 06日
久々に友人に会いに浅草へ。
そこへ向かう電車の中で私はドキドキしていた。
独り言を言い、胸のポケットからウイスキーを出してグビグビと飲む男の人。
危険を感じる。
でも、私が座っている席とは反対の方を向いている。
ちょっと安心しつつも、ドキドキは止まらない。
変に身体をねじってこちらの方を見ている。
相手の様子をはっきりとは見れないけれど、私を見ていて近づいてきたらどうしよう・・・。
きっと誰も助けてなんてくれない。私も誰かが被害にあっても見てみぬふりをしてしまいそうだ。
別の車両に行こうか?でも、降りたい駅まではまだまだある。座っていたい。
一つの駅に着いて多くの人が降りた。
私の右隣の席も空いた。その席の前に男の人が立っていたので、(座ってくださいお願いしますから)と祈るような気持ちで見てみた。
しかし、彼は座らず、私が危険だと思っていた男性に席を譲った。
(あぁ、一番怖いと思っていた時が来た)
横に座った男性はまたポケットからウイスキーの瓶を取り出しグビグビと飲む。
私は友人に貸すつもりでもってきた本を開いてそれに夢中になっているふりをする。
(早く駅について・・・)そんな思いとはうらはらに、いつもよりも電車が遅く走っている感じがする。
でも、そんな時間はちゃんと過ぎ、何事もなく私は目的の駅で降りて乗り換えることにした。
2度ほど乗り換えて、駅を降り立ち、目指すは雷門。ちょっと怖い思いをしたぶん、早く懐かしい顔に会いたくてちょっと足早に向かっていく(遅刻をしてしまっていることも理由だけれど)
そして、彼女に会ってほっとした。会いたい顔に会えた。続けてもう一人の友人も合流し、3人で浅草を散策した。いろんなものを食べ、いろんなことを話した。
女だけの集まりはやっぱり楽しい。
そして、若干だけれど私が一番年下だった。
そんな経験が久しぶりだった。職場にいても、その他の場所でも私の周りには年下が増えている。
そして、長女気質の私は、気を使っているらしい。ちょっと疲れてしまうことがある。
望まれている訳でもないのに、私は年上だからという自分の中の理由に自身でひっかかり、何かをしてあげたくなってしまう。
今日は違った。どこかで気を使っていたかもしれないけれど、圧倒的に包まれている感じがした。とても楽だった。
優しさに包まれるって幸せな感じがする。
今日の暑さも、いっぱい歩いてだるくなった足も、それを感じさせないくらい心が癒されている。
本当にありがたい。
そして、この人たちがもしも、あの酔っ払いに絡まれたとしたら、必死で助け出そうと思った。
by norinorigami
| 2006-08-06 23:20
| できごと