大きな声で独り言をつぶやいています。いろんなことに出会って、いろんなことを感じて・・・。


by norinorigami
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2006年 09月 29日 ( 2 )

別れって

アルゼンチンババア
よしもと ばなな / 幻冬舎

私は「よしもと ばなな」が苦手だと思っていた。
「キッチン」を読んで、その世界に入り込めなかったから。だからそれ以来読んでいなかった。
ところが、先日机の上に「アルゼンチンババア」が置かれていた。Kさんだ。

どうだろう・・・と心配になったけれどとっても薄い本だったので読んでみることにした。
女の子が主人公だった。その子の母の死から話は始まる。

そしてアルゼンチンババアがどこから出てくるかというと、父の愛人として。
何故、アルゼンチンババアなのかとかは、まぁ読みたい方のためにとっておくとして。

人との別れだったりも出てくるんだけれど、何だか心が温かくなった。現代の童話を読んだ感じ。
私が成長したのかな?
彼女の世界がすんなりと自分の中に溶け込んできた。


そして、全然違うけれど別れといえば、ジョン・カビラ。
私はいつもJ-WAVEを聞きながら通勤している。ジョンの「グッドモーニングTOKYO」そして、クリス智子の「ブームタウン」どちらも耳で聞いているだけなのでタイトルがあっているのか・・。

しかし、今週は何故かCDばかりを聞いていて、ラジオを聴いていなかった。
何だか今日は聞きたくなって、途中からラジオに切り替えたらクリス智子が鼻声になっていて「泣いちゃってごめんなさい」といいながらジョンの番組が終わったことを伝えていた。

「嘘でしょう?」と車の中で一人叫びながら、最後の放送を聴けなかったことが悔やまれた。
いつも彼からは元気をもらった。朝からテンションがとっても高い。
彼のラジオを聴き始めてかれこれ4年目になっていた。

そして、ふと先ほどテレビをつけたら「英語でしゃべらナイト」でも番組を降りることを告げていた。家族と旅に出るのだと。
いったいどこにいくんだジョン・カビラ。旅が終わったらすぐに帰ってきてね。
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by norinorigami | 2006-09-29 23:31 | my book

喜べる人

最近、なんだかマイナスな感じの発言ばかりしている自分にふと気づいた。
そして、昨日は職場の女性に注意されて(感情的に)若干落ち込んでいた。
そんなときに、目にした雑誌?というんだろうか「美術手帖」。
そこには岡本太郎の文字が躍っていたので、思わず記事を真剣に読んでみた。
(職場で回覧されていたので、堂々と読んじゃいましたけど。)

最近、若者に太郎は支持をされているらしい。そして私も最近、気になりはじめていた。
太郎の美術館の館長と女優鶴田真由との対談の記事が載っていてそれを読んでみた。
内容としては日本テレビでやっていたプロジェクト『「明日の神話』の再生」について語られていたものだった。
CMでは見ていて、ただ事ではないとは思っていたものの、あんまり関心を持たなかった私はその番組も見ず、ただただ素通りしていた。

でも、巻頭のその絵のポスターを見て、正直何かにうたれた感じがした。
だから詳しく読んでみようと思ったのかもしれない。

読み進めていくうちに、衝撃が走った。それは岡本敏子の死だった。
2003年には亡くなっていたのだ。
私は彼女についての知識が乏しい。公私共に太郎のために尽くした人、白髪で短髪の女性、最終的には結婚という形ではなく、太郎の養子になったのではなかったかな?とかそのくらいの印象だった。

その人が亡くなっていた。何故か痛烈にショックを受けていた。
その内容のとなりページにはメキシコで見つけた明日の神話の横で無邪気に喜んでいる彼女の写真が載っていた。どんなに再生を待ち望んでいただろう。渾身をこめて書いた太郎の情熱がいろんな経路をたどり、資材置場の隅っこに追いやられていた。それを見つけた喜び。もう一度その情熱をみんなに見せたいという希望。
いずれにしても、全身から喜びがビンビン伝わってくる写真だった。

思わず涙が出そうになった。

記事を読んでいて、この敏子の死がプロジェクトのメンバーにも衝撃を与えた様子が手に取るように感じられた。敏子のために皆頑張っていたのだ。だから、敏子の死によって、逆に「自分が彼女の意思を継いでいく」と本気になった人もいたようだ。

敏子の何がそこまで皆をかきたてるのだろう。どんどん引き込まれていながら読んでいると彼女の魅力にぶち当たった。
彼女は「喜んでくれる人」だったそうだ。とにかくおべんちゃらなんて言わない。自分が本当にいいなと思ったときにそのまま喜んでくれたという。
褒めるのではなく喜んでくれる彼女に、皆嬉しさを感じていた。

そこには損得勘定もなく、ただただ、「いいわね。」ということだけがある。
そしてその判断を下す人の笑顔を見たいと思わせるその判断力。
全てすごいと思った。

マイナスな発言をしている場合ではない。落ち込んでいる場合でも。
自分で楽しいと思えること、喜べることを探さなくては。
ずーんと重くなった気持ちが一気に軽くなった。
亡くなってもなお、人を元気にさせる『喜び』のパワー。
すごいな。
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by norinorigami | 2006-09-29 00:15 | 気になる