大きな声で独り言をつぶやいています。いろんなことに出会って、いろんなことを感じて・・・。


by norinorigami
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いちごの種はつぶつぶか、ぶつぶつか

この間の夜、車に乗ったらラジオが流れていた。
きっと私の前に乗った父か母が聞いていたのだろう。
NHKらしかった。
どうやら短歌を選んでいるらしくて、何人かの方が、自分はこれを選んだといって、短歌が紹介されてその選んだ理由を述べていた。
何気なく聞いていたのだけれど、ある瞬間耳をそばだててしまった。

その短歌は
「いちごの種はつぶつぶなのかぶつぶつなのか今日こそは二度寝をするべきでは」
私が聞いた記憶では最後は「ない」で終わっていたような気がするけれど、気になって少ないながらも思いつくキーワードで検索した結果、土曜の夜はケイタイ短歌という番組だったことがわかり、前回の放送のページを「いちご、いちご・・・」とつぶやきながら探して見つかったのがこれだったので、きっとこちらの方が正しいのだろう。「迷い」というテーマでみんな投稿したらしい。

それにしても、斬新だ。いちごの種のことなんて、あんまり真剣に考えたこと無かったし、その後二度寝のことが出てくるのも意外だった。
そして感想を穂村弘さんという歌人の方(先ほど紹介したページで名前は発覚したのだけれど)が感想の中で、「きっといつも二度寝をしてしまったりしているような人なんだろう、いちごの種がぶつぶつかつぶつぶかなんて、きっと50メートル走を全力疾走しているような人生の人には分からない感覚かもしれない」というようなことを言っていて、(全然内容が違うかも)『50メートル走のような人生』という言葉がすーっと入ってきたのだ。自分の心に。

そうなのだ。何かに夢中になっているとき、全速力で走っているときって、その目的しか見えなくなることがある。ところがその目標みたいなものが見えなくなったり、ぼんやりしていると、小さいことが気になるようになる。
そして、私の場合、それが臆病という名のスイッチを押すことになり、前に進めなくなってしまうことも多い。はっとした。
そして、いちごの種のことなんて本当はどっちでもいいのかもしれないけれど、立ち止まる理由を自分の中で作りたいだけかもしれないと私自身を振り返って思いながら、でも立ち止まるのも悪くないかもと考えた。

ところで、最近また短歌はブームなのか?世間の流れに鈍感な私はあんまり意識していなかったのだけれど、11月には俵万智原作の「TANKA」という映画もやるらしい。

大学で平安文学を学んでいた私。作品の中には短歌がよく出てきた。
だから、親しみがあるはずなのに、最近のものは31文字という形にこだわらないものもあるようで。意外と枠にこだわっている自分を見つけてみたり。
でも、短歌ってたらたらと文章で表現せず、本当に短い言葉でそして言葉にならないその行間で何かを感じさせるのだからすごい。視覚的なもので表現するなら、その瞬間を切り取るように写真にしたような感じか?
そんな表現方法を開発した日本人って面白いって感じさせてくれる。

さて、みなさん、いちごの種は「つぶつぶ」ですか?「ぶつぶつ」ですか?
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by norinorigami | 2006-10-04 00:06 | 気になる