大きな声で独り言をつぶやいています。いろんなことに出会って、いろんなことを感じて・・・。


by norinorigami
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別れの涙

実はいつもお邪魔しているブログに触発されて何かを始めることなどが多くなっている。
自分の世界が広がるって感じがしてうれしい。
実は昨日も。いつもお邪魔しているブログでエステに行ってきて肌の調子がいいというものを読んだ。私は今までそんなところに行ったことがない。ちょっと怖いなぁと思っていたので。
でも、ブログを読んでその方が自然に行って気持ちよくなっている様子に自分も行きたくなり、ネットで検索。ちょっと良心的そうなところを見つけたので、早速予約してしまった(^_^;)
さて、どうなりますことやら。それは今度のお楽しみ。

その同じブログで同僚との別れについて書かれているものがあって、号泣してしまいそうだ。と書かれてあることにちょっと不謹慎だったかもしれないけれど、うらやましいと思ってしまった。
そこまで感情を移入できる相手を見つけることができ、その人と仕事ができたなんて、いいなぁと単純に感じてしまったのだ。

そのことをすっかり忘れてしまっていたのだけれど、つい最近ふと思い出して、自分はそんな別れをいつしたかな?と思い起こしてみた。
最近は職場を変えてもいないし、別れ的なものはあったけれど、どうにもならないものだったり、嬉しいものだったりして。(ほら、結婚とかで違うところに住むことになったとか)
そして、本当に号泣してしまった別れを思い出した。

私は以前も書いたことがあるけれど、短い間だったけれど小学校で事務をやっていたことがあった。いわゆる非常勤。病気の事務の方が入院されたのでそのピンチヒッター。
公立の小学校には1校に一人しか事務員がいない。だからその人がいなくなると大変困るのだ。そのピンチヒッターだから職場内に何かを教えてくれる人はいない。
でも、近所の事務の人が来てくれたりして、いろいろ教えてくれた。

最初に入ったときは一番忙しくなる3月。だから、必死で教えてもらって仕事を片付けていった。
非常勤は15時までしか働いちゃいけなかったんだけれど、それじゃ終わらない。
だから、時には残業して。残業していることを教育事務所の人にバレて怒られたりして、ちょっと理不尽だなと思ったりもした。

4月も最初の頃は忙しかったけれどだんだん慣れてきて、自分の自由になる時間も出てきた。
残業代も出ず、頑張ったんだから、ちょっとは子供と遊んでもいいよね!と勝手に思って、いろんな子供に話しかけたりして仲良くしてもらった。

その中に“ハトちゃん”がいた。正式には“ハトの○○ちゃん”なのだけれど(私が心の中で勝手に呼んでいた)ここではハトちゃんで。
彼女との出会いは、彼女が傷ついたハトを見つけてきたところから始まった。
誰かにやられたのか、羽から血が出ている。心配そうなハトちゃんに用務員さんが優しく声をかけて、学校の小屋をかしてあげて、そこで様子を見ることになった。

せっせとハトの様子を見るハトちゃん。
「今日は餌を近所でもらってきた」と報告に来て一緒にあげにいったり、とにかくいつも一緒にハトを見守った。

そのハトちゃんはいつも無表情だった。
「もう20分休みが終わりの時間だから教室に戻ろうね」といっても無表情にうなずいて教室に戻っていく。また、「ハト、ちょっと元気になってきてよかったね」と言っても無表情。
いろんな話を聞いても無表情だった。

きっと無表情でも何かを感じているんだろうなとは思っていた。
だから、どんなに無表情でも話しかけ続けた。

ある日、私の退職が決まった。入院していた方が退院することになったのだ。
3ヶ月弱。もう、この楽しい職場からいなくならなくちゃいけないのか。ちょっとがっかりした。
一応、仲良くなった子供達にも伝えた。「norinoriがいなくなったら、寂しくなるよぉ」と言ってくれる子もいた。ありがたい。
ハトちゃんにも伝えた。いつものように無表情で「いついなくなるの?」と聞いてきた。
「○月○日だよ。」と伝えると。無言でうなずき、帰っていった。

そして当日。子供達がワイワイ事務室に集まってくれた。「校長先生に残してくれるよう頼んでくる!」と言ってくれた子もいた。嬉しかったけれど、それは無理。みんなといろんな話をしながら別れを惜しんだ。そこにひっそりハトちゃんがいた。
「ハトちゃん、今までありがとうね。」と言うと、彼女は手紙を渡してくれ、「何時までいる?」と聞いてきた。そして、多分、今日は4時くらいまではいるよという答えを聞くとすぐ、走って教室へ戻っていった。

事務室に一人戻って、その手紙を読んでみた。
そしたら・・・「ありがとう」がたくさん書いてあった。
「20分休みが終わるよって教えてくれてありがとう。」「いつも一緒にハトを見に行ってくれてありがとう。」
ずっと無表情だったのに、そこには感謝の言葉しか書いてなかった。涙があふれた。

そして、いよいよ職場を後にしようと、職員室で先生に挨拶をして帰ろうとしてドアの外を見た瞬間、号泣してしまった。ハトちゃんがじっと私を待っていてくれたから。
号泣したままハトちゃんに駆け寄り「手紙ありがとうね。大切にするよ」と言うのが精一杯だった。相変わらず、ハトちゃんは無表情だったけれど、何となく通じている気がした。

出会いがあり、別れがあって、それを糧に私たちは成長するような気がする。
その後、ハトちゃんに手紙を書いたけれど返事は来なかった。でもきっと読んでくれていると信じている。私に大切なものを教えてくれたハトちゃんが今でも元気に楽しい毎日を送っていますように。
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by norinorigami | 2006-09-10 22:54 | できごと