大きな声で独り言をつぶやいています。いろんなことに出会って、いろんなことを感じて・・・。


by norinorigami
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きよしこ

きよしこ
重松 清 / 新潮社
ISBN : 4101349177
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今日、本屋さんで読みたい本を探していたら、無くって、そして気になって買った本です。
一気に読んでしまいました。

重松清さんは、矢沢永吉のインタビューや、いじめが原因で自殺してしまった少年の父親のインタビューや「しゃべり場」という番組でしか知らなかった人だったのですが、お目当ての本が無かったのでふらふらして、ペラペラとページをめくっていたら、ちょっと読みたくなりました。

「きよしこ」なんだか不思議なタイトル。
でも、ちょっと読んでみると、テレビで見た温和な作者の感じが出ていて、これなら、今の自分でも読めそう、と思ったのでした。

主人公は、「どもり」がある少年「きよし」。
どもらないよう、言葉を選んでみたり、しゃべらないで、ジェスチャーですませるようなこともあったり。私はテレビを見ていて気づかなかったけれど、重松さん自身に「どもり」があるみたいで、そんな同じ少年の母から、手紙をもらって、個人的な小説として描いてみたものらしい。

どこを読んでいても、あのテレビで見た、押し付けない、優しい口調が浮かんでくる。
ちょっと泣いたり、ホッとしたり・・・。
そして、どもりがあるのにも関わらず、テレビでいろんな人と話をしているのを見た私としては、ちょっとした感動でした。
話は、小学生時代から、高校生時代まで続きます。
経験した人しか分からないかもしれない世界を垣間見た気がしました。
そして、少なくとも、買って良かった、読んでよかったと思った本なのでした。

この、感動をうまく伝えられない自分の文章力が哀しい..................。

一番気になった言葉は、「少なくともぼくの書くお話は、現実を生きるひとの励ましや支えになどならないだろう、と思っている。ましてや、慰めや癒しになど。ぼくはそこまで現実をなめてはいないし、お話にそんな重荷を背負わせるつもりもない。」という言葉だ。

私はお節介だから、何でも人に押し付けてしまう。ちょっと反省。
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by norinorigami | 2006-06-07 22:15 | my book